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秋葉原でアルバイトを探す

アルバイト

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東京の大学を受験するにあたり、生活費と学費を工面していく必要がありました。高校時代にもアルバイトをしていましたが、それだけでは暮らしていけそうにありません。ですから、やはり大学に入学してからも何らかの形で働き続ける必要がありました。学業を頑張るつもりなので両立していけるのか不安で一杯です。それが当時の心境でしたが、大学を卒業したいという熱意にも溢れていた記憶があります。

アルバイトを探すにあたり苦労したのが土地勘がまったくないことです。ゲームオタクだった自分にとって親近感のある地名といえば秋葉原ぐらいです。その他の地域にはお洒落な若者が多そうで、何となく苦手意識を持っていました。そのため、どこで仕事を探すべきか迷ったのですが、やはり自分の強みを活かすには秋葉原しかないという結論になりました。とはいえ、単純にゲームが好きなだけであり、接客や販売などのスキルは持ち合わせていません。高校時代にも経験しておらず、そんな自分に務まる仕事は果たしてあるのか疑問でした。とりあえず街に出て歩いていると、至るところに求人の張り紙があったことを覚えています。流石に電柱に貼られているような怪しいものは避けましたが、ゲームショップの店頭に貼られているものは細かくチェックしました。

その日は軽くチェックして帰り、アパートでは気になった店舗についてインターネットで検索します。やはり評判を調べたうえで判断することが正解だと感じたからです。残念ながら目ぼしい店舗はなかったので、考えてを変えてみることにしました。ゲームにこだわることなく、先入観に捕らわれずにバイト募集のサイトを閲覧することにしたのです。自分が利用したサイトは秋葉原でバイト探しをする人を支援するするガイドの役割を果たします。有名な人材派遣会社が運営しており、理想の仕事を見つけるテクニックやフローが解説されているので便利でした。たとえば最初のステップとして、アルバイトを通じて何を実現したいのか考えることが重要だと述べています。やみくもに探し始めるのではなく、このステップを入れることで方向性を定めることが非常に重要だと学びました。

また、そこはバイト探しに使う予算を定める重要性についても解説しています。見つけるまでにどれだけ使うのか明確にしていないと、いざ働き始めるときに資金が不足するなど困った事態になりかねません。それまで奨学金で食いつなぐにしても、しっかりと試算することが大事だと感じました。現在の貯金額を考慮したうえで、スケジュールを組んでみることにしました。その結果、一週間ほどで自分に合っていると思える仕事を見つけられました。それは秋葉原の周辺に住んでいる学生の家庭教師です。高校時代に少しだけ中学生を教えた経験があることも決め手の一つになりました。オタクの街という印象があったので、勉強の指導を必要としている人がいることは想定外です。

大学受験に向けて東京の予備校に通うために下宿をしている人も少なくありません。しかし、予備校の勉強だけでは足りなくて、家庭教師を求めているケースが意外と多かったのです。これが分かったのは家庭教師の派遣会社からそのような説明を受けたからです。もともとは遠くの地域まで教えにいくことを想定して登録しました。ですが、基本的に秋葉原の近くで働きたいと伝えたところ、そのようなニーズがあると教えてくれたというわけです。とりあえずそこで働きながら、不足分を奨学金で補う形で暮らしていくことにしました。ところがすぐに大きな問題があることに気付きます。それは働ける日数が少なくて、収入の総額が多くないということです。

2人を担当することになりましたが、どちらも週に1回なので実働日が2日しかありません。時給は悪くありませんがトータルでも1カ月で3万円程度にしかならないのが実情です。したがって、他の仕事と掛け持ちをする必要があると感じました。ただし、あまりそちらに力を入れすぎると家庭教師のアルバイトが疎かになってしまいます。疲れにくいことを条件として探したところ、ゲームの記事を書けるライターを募集しているサイトを見つけました。文章を書くことは好きですし、タイピングの練習もしたいと思っていたところです。そのサイトにはいろいろなジャンルでライターが募集されていましたが、自分に執筆できそうなジャンルはゲームだけでした。

秋葉原にある事務所にパソコンが用意されており、そこで記事を作成するスタイルです。自宅で仕事をするイメージがあったので意外でしたが、まだパソコンを買えていなかった自分にはうってつけでした。3日で1記事を仕上げるぐらいのペースで2カ月ほど働きました。その後もたまに声をかけられましたが基本的には単発です。したがって、依然としてアルバイトを探す日々が続き、最終的にはゲームショップの店員も経験することになりました。

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