国連総会で始まった緊急特別会合では、日本を含む、各国などの代表45人が演説を行いました。ロシアを非難する演説が相次ぎました。
14年前、ロシアに侵攻されたジョージア。
ジョージア・イムナゼ国連大使:「ロシアによる我が国に対しての全面的攻撃は、警鐘となるべきだったが、同じことが起きてしまった。戦争の悲劇が起こらないよう賛成票を投じる」
安全保障理事会で、歩調をあわせてきた中国も。
中国・張軍国連大使:「中国は、対立を激化させる可能性がある。いかなるやり方にも賛成しない。冷戦はとっくに終わっていて、集団的な対立による冷戦の思想は排除されるべきであり、新たな冷戦をあおっても、百害あって一利なしである」
また、ロシア軍に協力をしているベラルーシに対しても非難の声です。
カナダ・レイ国連大使:「ロシアに自国の領土を使用させて、ウクライナを侵略し、攻撃を仕掛けることを許したべラルーシは、ロシアの違法な侵略戦争に加担し、あおっている」
国連総会で、四面楚歌となったロシアは、改めて、自国の正当性を主張しました。
ロシア・ネベンジャ国連大使:「特殊作戦の目的は、ウクライナ政権により8年間、虐げられ、ジェノサイドに苦しんできた東部の国民を守るためだ。ウクライナの病院、学校、幼稚園への砲撃に関する嘘とフェイク報道が頻繁に流されている。ロシア軍はウクライナの民間人に脅威を与えていない。民間施設を攻撃していない」
演説後、記者会見に望んだロシア大使。その最中、突然、携帯電話が鳴りました。内容は、アメリカが、ニューヨーク駐在のロシア国連代表部12人を諜報活動を行ったとして、国外追放すると通告してきたというものでした。
ロシア・ネベンジャ国連大使:「これは国際条約に反している。ホスト国の大きな違反だ。外交に関するウィーン条約、その他多くに反するものだ」
経済でも動きがありました。イギリスの石油大手『シェル』が、ロシア・サハリン沖の石油・天然ガス開発事業『サハリン2』から撤退する方針を決めました。この開発事業には、日本の三井物産や三菱商事も参加していて、産出される天然ガスの約6割が日本向けです。今後の対応について、両社は、「日本政府とパートナーと検討を進める」としています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
コメント