ラーメンは世界に誇る日本食です

今や世界中の人が知っている寿司とならぶ日本食であるラーメン。元々はラーメンは江戸時代末頃に中国から来た麺料理を、日本人が自分達の好みにカスタマイズしたものが現在の日本のラーメンになっています。ひと昔前に主流だった、あっさりとした醤油スープに一般的な具を合わせたものは中華そばと呼ばれることもあります。

つけ麺というスタイルもありますが、基本的には中華麺をスープに入れた、一つの丼で完成する料理になっています。麺とスープにチャーシューや刻んだ長ネギ、メンマや海苔などをトッピングするのが一般的です。麺にもスープにも非常に幅広い種類があるため、組み合わせ次第で味が変わっていくことで知られています。

麺は小麦粉で作られているものがほとんどですが、細麺や太麺といった形で麺の太さがスープとの相性で決められていることが多いです。

スープの決め手となるタレで言えば醤油味や塩味、みそ味やとんこつ味が普遍的な人気を得ています。辛味の強い味や塩にゆずを加えたさっぱりとした味など、変わり種のタレを使ったスープも美味しいと評判がよくなっております。スープに使われる出汁も各店舗によって異なっており、鶏ガラがメインのところもあれば豚骨を使用しているところ、煮干しや鰹節などの魚介類がメインのお店も沢山あります。鶏ガラスープと豚骨スープを合わせたり、鶏がらスープに割合を計算して魚介スープを加えるような店舗もあるため、スープの味はお店によって全然違っています。各企業や店舗が、消費者の舌を満足させられるようにと努力しているような料理なのです。変わったものなら鴨出汁や、ムスリムの方を対処としたお出汁を一切使っていないようなラーメンもあります。

中国から来た料理を日本人が進化させた結果、今や世界中にあの味の虜になっているようなファンが大勢いるのです。ちなみに本場の中国や台湾では、日式拉麺と呼ばれています。

インスタントやレトルトが主ですが、自宅でお湯を注ぐだけで簡単に作れるタイプの商品が多いというのも、知名度の上昇に影響を与えたとされています。ラーメンの専門店や屋台がない外国でも、インスタント麺やカップ麺なら現地のマーケットでいくらでも手に入るからです。

日本では戦後のまだ食べるものが少なかった時代に、手軽に安く食べられる栄養豊富な庶民食という形で、復興に励む労働者を中心に知名度と人気が広がっていったと言われています。その時代には屋台も多く出現して、お店の中よりも路上で麺をすするような消費者も多かったとのことです。現在では屋台の数は大きく減って、専門店や中華料理店、レストランなど室内型の店舗で提供されるようになりました。衛生面で優れた環境下で食事をしたいというニーズに、答えている様々な形態の飲食店が増えたということでしょう。蕎麦やうどんのように、社食で安く短時間で昼食を済ませたいというニーズにもラーメンは合っているとされています。