
サーバー
インターネット関連の用語として良く聞かれるものにサーバーやクラウドがあると思います。何となく聞いているとデータを保存してある場所かなと思うかもしれませんが、合っています。どちらもつまるところはハードディスクの事で、情報を長期的に保存するためのハードディスクをケースに詰め込んで、サーバーとして使っているのです。
あまりにもインターネットの技術の肝になっているので、漠然とした存在になりがちですが、大きなコミュニティのデータも検索エンジンの検索履歴も全てサーバーに記録されています。厳密にはサーバーとはハードディスクだけでなくSSDを使っている場合もありますが、現在の技術でコストを考えればハードディスクを使っていると考えるのが普通でしょう。SNSの大元などにもデータセンターと呼ばれるサーバーだらけの部屋があり、そこがデータを保管しています。一定以上の重要データを扱うところでは、電源が落ちても予備のものが備えられていたり、データを定期的にバックアップするなどの保険が掛けられています。当然の事ながらそういった設備にも仕組みにも膨大なお金が掛かるので、大きなコストを掛けて大事なデータは守られているのです。
サーバーというものはハードディスクなので、つまり自宅のハードディスクを使う事も出来ます。いわゆる自作のホームページの作り方の選択しとして、自分のハードディスクを使う方法もあるのです。しかし前述した様に、通常のデータセンターは幾重にも渡る防災などの仕組みが入っていて絶対に消えない様な保険が掛けられています。それを自宅に設置するのは非常に困難なため、ほとんどの人はそういったサービスを行っているところからレンタルしてホームページを作るのです。システム系の会社では自社に構築する事もありますが、無停電電源装置を導入したり専用の部屋を作ったりセキュリティを強化したりと簡単ではありません。
最近ではネット上でプログラムを動かす仕組みが増えており、パソコン一台一台にソフトをインストールしなくてもいい状況が増えています。ネットの普及による変化ですが、しかしその影響でデータセンターの充実が重要になっています。そこで大企業が大きなデータセンターを作り、そのハードディスクを使ってプログラムを動かすように環境を整えました。多くの企業がネット上で動くプログラムをそこで動作させる様になり、各社それぞれでデータセンターを持たなくても良くなりました。しかしそのデータセンターで障害が発生すると、一気に日本中のシステム会社に影響が出てしまうという状況にもなっているのです。ネットが動く事と、そのデータセンターが動いている事が稼働条件になっており、99.9%以上は問題ないのですが、0.1%程度は止まる可能性があるのです。もちろんよほど大規模な災害でもない限り安定しているのですが、ネット上のプログラムはそういった環境で動いている事は知っておいた方が良いでしょう。
コメント