リリースの前提条件
- 電子証明書の作成
- アプリの署名に必要な証明書を作成する必要があります。Androidでは、Google Playにアップロードする前にアプリに署名する必要があります。iOSでは、アプリを署名するために、Apple Developer Programで証明書を作成する必要があります。
- アプリアイコンの準備
- アプリアイコンは、アプリの見た目と印象を与えます。Google PlayやApp Storeなどのアプリストアに掲載するアプリのアイコンを設定する必要があります。
- アプリの名前と説明の決定
- アプリの名前や説明は、アプリをインストールするユーザーにアプリの内容や特徴を伝えるために非常に重要です。適切なアプリ名や説明を決定し、アプリストアに掲載する必要があります。
- バージョン番号の更新
- リリースするアプリには、バージョン番号が必要です。バージョン番号を更新することで、ユーザーにアプリのアップデートがあることを知らせることができます。アプリストアに掲載する前に、バージョン番号を更新する必要があります。
- テストの実行
- アプリをリリースする前に、テストを実行して、問題を特定し修正する必要があります。アプリが正しく動作することを確認することで、不具合を減らし、ユーザーに最高の品質のアプリを提供することができます。
これらのタスクを実行し、問題なく準備ができたら、アプリをリリースする準備が整います。
リリースに必要なツールと環境のセットアップ
- JDK (Java Development Kit): Androidアプリの開発に必要なJavaランタイム環境です。JDKはAndroid Studioのインストールと同梱されていますが、手動でインストールすることもできます。
- Android Studio: Androidアプリの開発に必要なツールです。Android Studioを使用すると、Androidエミュレーターを起動してアプリをテストすることができます。
- Xcode: iOSアプリの開発に必要なツールです。Xcodeを使用すると、iOSシミュレーターを起動してアプリをテストすることができます。
- Apple Developerアカウント: アプリをApp Storeにリリースするには、Apple Developerアカウントが必要です。アカウントを作成するには、年間99ドルの料金がかかります。
- Google Play Developerアカウント: アプリをGoogle Playにリリースするには、Google Play Developerアカウントが必要です。アカウントを作成するには、一度25ドルの料金がかかります。
これらのツールと環境を準備することで、React Nativeアプリをリリースするための準備が整います。
Androidのリリースビルドの作成
- keystoreファイルの作成
- build.gradleファイルの編集
- リリース用の署名付きAPKのビルド
まず、keystoreファイルを作成します。これは、アプリに署名するために必要な鍵ファイルであり、後でビルドプロセスで使用します。keystoreファイルを作成するには、keytoolツールを使用します。
次に、build.gradleファイルを編集して、アプリをリリースモードに設定します。このファイルには、アプリの設定や依存関係などが含まれています。リリースモードに設定するためには、releaseビルドタイプを作成し、署名情報を設定する必要があります。
最後に、署名付きAPKをビルドします。これには、gradlewコマンドを使用します。ビルドプロセスが正常に完了したら、リリース用のAPKファイルが生成されます。
なお、ビルドする前に必要な依存関係がインストールされていることを確認してください。また、ビルドに必要な環境変数や設定が適切に設定されていることも確認してください。
電子証明書の作成
Androidアプリをリリースするためには、まず署名済みのAPKファイルが必要です。APKファイルを署名するには、開発者が提供する電子証明書を使用する必要があります。以下は、Androidアプリ用の電子証明書を作成する手順です。
- Java Development Kit (JDK)のインストール
最初に、Java Development Kit(JDK)をインストールする必要があります。JDKには、Javaアプリケーションを開発するために必要なすべてのコンポーネントが含まれています。
- キーストアの作成
キーストアは、電子証明書を含むファイルであり、APKファイルを署名するために使用されます。以下のコマンドを使用して、キーストアを作成できます。
keytool -genkey -v -keystore my-release-key.keystore -alias my-key-alias -keyalg RSA -keysize 2048 -validity 10000
このコマンドを実行すると、キーストアファイル(my-release-key.keystore)とキーストアのエイリアス(my-key-alias)を作成できます。キーストアファイルにはパスワードが必要であり、APKファイルを署名するときに使用されます。
- キーストアの配置
作成したキーストアファイルをプロジェクトのフォルダにコピーします。通常、フォルダはプロジェクトの「android/app」フォルダにあります。
- ビルドファイルの設定
プロジェクトの「android/app/build.gradle」ファイルを開きます。次に、以下の行をファイルに追加します。
...
android {
...
defaultConfig { ... }
signingConfigs {
release {
storeFile file("my-release-key.keystore")
storePassword "your_store_password"
keyAlias "your_key_alias"
keyPassword "your_key_password"
}
}
buildTypes { ...
release {
...
signingConfig signingConfigs.release
}
}
}
...
- 電子証明書のビルド
最後に、以下のコマンドを実行して、署名済みのAPKファイルを作成できます。
cd android
./gradlew assembleRelease
このコマンドを実行すると、署名済みのAPKファイルが生成され、プロジェクトの「android/app/build/outputs/apk/release」フォルダに保存されます。
iOSのリリースビルドの作成
配布証明書の作成
iOSアプリをリリースするためには、Apple Developer Programに登録し、配布証明書を作成する必要があります。詳しい手順は、Apple Developer Programのドキュメントを参照してください。
アプリIDの作成
アプリのバンドルIDと呼ばれる一意のアプリケーション識別子(例:com.example.myapp)を作成し、Apple Developer Programに登録する必要があります。
Xcodeでのビルド設定の編集
Xcodeを開き、プロジェクトを選択します。プロジェクトの「General」タブで、アプリ名、バンドルID、アイコン、スクリーンショット、バージョン番号などを設定します。
次に、プロジェクトの「Signing & Capabilities」タブで、先に作成した配布証明書と、アプリIDを選択します。また、必要に応じてアプリの機能(カメラ、プッシュ通知など)を有効化します。
アプリのアーカイブ
プロジェクトをビルドし、アプリをアーカイブします。Xcodeの「Product」メニューから「Archive」を選択すると、アプリのアーカイブが作成されます。
アーカイブからの.ipaファイルの生成
アーカイブから.ipaファイルを生成するには、Xcodeの「Window」メニューから「Organizer」を選択し、アーカイブを選択して「Export…」をクリックします。必要な設定を行い、最終的に.ipaファイルが生成されます。
以上がiOSのリリースビルドの作成手順です。ただし、Appleの方針やXcodeのバージョンによっては手順が異なる場合がありますので、最新の情報を確認してください。
リリースビルドのアップロード
リリースビルドをアップロードする前に、各アプリストアでのアカウント作成とアプリの設定が完了している必要があります。
以下は、リリースビルドのアップロード手順の一例です。
Google Play Consoleへのアップロード
- Google Play Consoleにログインし、「アプリを作成」ボタンをクリックします。
- 必要事項を入力し、アプリを作成します。
- アプリの詳細画面から、「リリース管理」タブをクリックします。
- 「プロダクション」または「ベータ版」を選択し、「新しいリリースを作成」ボタンをクリックします。
- リリースノートを入力し、APKファイルをアップロードします。
- APKファイルのアップロードが完了したら、「リリースを確定」ボタンをクリックします。
App Store Connectへのアップロード
- App Store Connectにログインし、「My Apps」をクリックします。
- 新しいアプリを追加する場合は、「+」ボタンをクリックし、必要事項を入力してアプリを作成します。既存のアプリの場合は、アプリをクリックします。
- 「App Store Connect」ダッシュボードから、「App Store Connect」メニューに移動します。
- 「My Apps」セクションから、リリースするアプリを選択します。
- 「App Store」または「TestFlight」をクリックし、「+」ボタンをクリックして新しいバージョンを作成します。
- アプリの情報を入力し、必要な設定を行います。
- Xcodeのアーカイブから.ipaファイルを作成します。
- App Store Connectに戻り、.ipaファイルをアップロードし、必要なメタデータを入力します。
- 最後に、「リリースを送信」ボタンをクリックします。
注意点として、Google Play ConsoleやApp Store Connectはアップロード手順が更新される場合があるため、最新のドキュメントを確認することが必要です。
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