ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1週間が過ぎ、民間の犠牲者が増え続けています。ウクライナ当局は、民間人の死者が推計で2000人にのぼるとの見方を示しています。
第2の都市ハリコフでは行政関連の建物などへの攻撃が続き、2日には警察の建物などが破壊されました。ハリコフではこれまでに21人が死亡したということです。
ハリコフや首都キエフはウクライナ軍の抵抗によりロシア軍の攻勢を押しとどめていますが、ロシア国防省は2日、南部の都市ヘルソンを制圧したと発表しました。ロイター通信はヘルソン市長の話として、市議会の建物にロシア軍が無理やり入ってきたと報じていて、ロシア軍によって占領されたとみられます。
民間の犠牲者は増え続け、ウクライナの非常事態庁は2日、民間人の死者が推計で2000人にのぼるとの見方を示しました。
こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領が3日、新たな動画を公開し、これまでにロシア兵およそ9000人が死亡したと主張しました。
ゼレンスキー大統領「ウクライナ軍は敵を完全に打破するためあらゆる手段を講じている。1週間で9000人近くのロシア兵が殺害された。我々は何年もかけて練られた敵の卑劣な計画を一週間で壊した国民だ」
ゼレンスキー大統領は、各地の住民の抵抗などによりロシアの侵攻を阻止していると主張し、「ロシア兵は帰れ」と述べました。
一方、ロシア国防省はこれまでのロシア軍の死者は498人だと発表しています。犠牲が増え続ける中、3日に停戦に向けた2回目の協議が行われる見通しです。
(2022年3月3日放送)
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